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無線機の真上のパソコンスピーカーから「モガモガ」

JH0EYA (2000.06.08)

 シャックの無線機を置いてある棚の真上で、パソコン用スピーカーが「モガモガ」言います
 自分の机の上での出来事なので実は現象を知りながら長年放置してました。(^_^;)
 しかし、居間のスピーカ処理でトロイダルコアの威力を目の当たりにし、「ひとつここでもやってみるか」と、挑戦してみました。

 トロイダルコアを使いたいところですが田舎ではなかなか入手できないのでもったいなく思い、自分の机上だしということで、試しに分割型のノイズフィルタ(パソコン用に良く売っています)を使用してみました。(写真)
 ところが全くといって良いほど効果がありません。(T_T)
 トロイダルコアを使用したところ、やはりうまくいきました。が、貧乏人の悲しさで、自分の机上対策に希少なトロイダルコアを使いたくありません。
 それやこれやで妥協していたときに、無線機のアース対策について述べられている資料を読みました。これによると、1つの筐体に対して複数のアースをとるのは良くないと記述してあります。
 そこで、うちの無線機は直流的にはどう接続されているのかテスタで調査してみました。
 なんと、直流電源のマイナスや、同軸ケーブルと分配器の外側部分等により、アース線を接続していなくても全ての無線機の外側が導通していたのです。おまけにRS232Cを通じてパソコン達とも導通していました。わざわざアース線で接続する必要はないのです。
 そこで無線機同士のアース線接続を全て撤去し、最後に大地アースを一台のRIGだけに接続しました。当然、ここにもコモンモード対策をします。(写真)
 
 この処理を行った結果、上記のスピーカーからの「モガモガ」は分割型ノイズフィルタでも気にならない程度に低減することができました。アース処理も漫然と接続すればよいと言うものでもなさそうです。

 コモン対策の観点からすると、無線機を並べるのにスチール製のラックは良くないそうです。無線機とスチールラックの間でコンデンサを形成するような形になるためです。
 私もスチール製のラックを使用しているのですが、分解組み立てを何度も繰り返した結果、スチールラックの全てのパーツが無線機の筐体と導通がありました。なので「まあよかろう」と判断しております。(妥協の産物)


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