長岡高専OB無線部

JA0YCW・IGATE局(3)

JH0EYA (2013/12/14)
Update(2018/09/15)

 APRSが稼働したのが2009年1月、ということは2014年1月で5年になろうとしてます。早いものです。
 9600bpsの通りは相変わらず悪いですが、1200bpsの方は快調です。そんな感じで設備に問題は無いのでありますが、気になっているのは2014年4月にWindowsXPのサポートが切れることです。
 そんなとき、たまたま希望にかなったPCがお安く販売されていたので、2013年11月にPCの交換をすることにいたしました。無線機の周辺機器ではありますが、信号の仕様を変更するわけでは無いので総通への変更申請は不要です。


1:希望にかなったPC
 一般家庭で24時間稼動させるPCですから、発熱が小さくて省エネ、しかも静かであればなお良いのであります。
 条件が一つだけありまして、それはCPUがi-3以上であること。これは、APRSと同じPCで自宅近所の動画配信を行っており、こっちが結構リソースを食うためです。APRSだけなら1GHz以下のCPUでも大丈夫なのですが・・・。

 そんなときに見つけたのがこれ。ESPRIMO B531/D (Win 7 Pro 32bit/Core i3-2120T/メモリ4GB/HDD160GB)というスペックで、さんまんえん、というお得なお値段。しかもビジネス用途モデルなので余計なソフトは一切無しというのも嬉しいです。
 HDDの容量が貧弱に思えるかもしれませんが、ビジネス用途や目的を特化した場合は160GBで充分余裕です。しかも更に発熱を抑えるために、後述するように容量を更に128GBまでダウンさせました。(笑)

2:リプレース作業
 リプレース作業といってもそんな面倒なことはしていません。

  1:既存ディスクのバックアップをUSBメモリに作成する
  2:新しいPCと物理的に入れ替える
  3:新しいPCのOSインストール
  4:必要なソフトのインストール
  5:上記4:でインストールしたソフトのフォルダにUSBから上書き

 4:の作業でレジストリが構成され、5:の作業で旧定義ファイルがHDDに作成され、ほぼ昔と同じ環境が揃います。なおこれは、APRSで使用しているソフトに限っての話であり、市販ソフトの全てに応用できる方法ではありません。

3:パワーアップ(ダウンかも?)
 想定外だった(というか考えてもみなかった)のは、デスクトップマシンで有りながら「ACアダプタ」が付いてきたことでした。ACアダプタって存外発熱するのですが、幸いこのモデルのはそれほど発熱しません。ですが、PC本体に手を当てて見ると結構熱いです。CPUはそれほど食っていないのになんでだろう?とふたを開けてみると、犯人はHDDでした。
 そこで、SSDを導入。128GBも最近は安いものは\10kを切りましたね。
 入れ替え方法ですが、Windows7の標準機能である「バックアップと復元」機能を使いました。容量の小さいディスクに移行しますので、バックアップ前にHDDのCドライブを小さくしておく必要があります。
 「システムイメージの作成」って、Cドライブの中だけかと思ったのですが、ハードディスクを全部コピーするのですね。それを知らないばっかりに苦労しました。バックアップと復元の方法について詳細はこちらをご覧下さい。
 まあとにかくSSD化により、より発熱が少ないシステムになり、これなら夏の運用も大丈夫ではないかと思っております。あと、起動が嘘みたいに速くなりました。20秒台で起動です。あは!

4:現在の状況
 それやこれやで2013.12.14時点では下記の運用となっております。CPUをパワーアップしたところ、9600bpsの通りも劇的に改善されまして絶好調です。
Station Setup
Station Setup
UNPROTO PORTを二つにしております。

Digipeater Setup
Station Setup
2ポート使ってますのでDigi routesの設定をいじってます

APRS Server Setup
Station Setup
日本国内ですので、この様に設定。

IGATE.INI Editor
Station Setup
2ポートなのでこんな感じです。

ソフトウェアTNC(AGWPE)
Station Setup
RS-232CのUSBアダプタは差し込む場所が変わるとPORT番号が変わります。

JA0YCW I-GATE諸元
 周波数 144.64MHz(9600bps)
 144.66MHz(1200bps)
 出 力 20W(9600bps)
 20W(1200bps)
 空中線 5/8λ3段GP(9600bps)
 アローライン(1200bps)
 15m高
 種 別 I-GATE局
 回 線 フレッツ光Next

5:ついでに行った作業
 APRSで24時間稼動するついでに、自宅の近所を24時間撮影してネットに流すというサービスを今まで続けてきました。このシステムを閲覧するには見る側でJavaが必要なのですが、そのJavaが最近バージョンアップし、無署名アプレットに対するセキュリティ警告を表示するようになりました。これが何となく気持ち悪いので、今回を機に他の方法にすることにしました。

 いろいろ試してみたのですが、結局はもっとも敷居の低い「USTREAM」にしました。CMが時々出るようですが、無料で画質が良いので気に入ってます。逆にカメラの性能が追いつかないような気もしてます。
 ちょっとだけ工夫してます。画像の送り出しには画質が良いと言われる「Adobe Flash Media Live Encoder」を使ってますし、マスキングしたい箇所があるので「ManyCam」というのも使ってます。どちらもライブ中継ではよく使われているソフトのようです。
 画像を常時流しているのでCPU負荷を心配したのですが、i-3にしただけのことは有りました。何のストレスも無く、余裕で動作してくれます。回線もAPRS含めて1メガ程度を占有しているだけなので、他への影響はありません。


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