長岡高専OB無線部

JA0YCW・Echolink局

JH0EYA (2015/07/16)
Update(2016/02/02)

[NODE]
 ここはEchoLink(エコーリンク)の設定やセットアップ方法・無線機への接続方法を説明しています。が、その前に前置きを。

 アマチュア無線でいうところの「デジタル通信」をやろうとすると、まずは資料集めから始まります。しかし、書籍は絶版になっていたりするので、頼るところはインターネットに掲載されている諸兄の情報と言うことが多いです。
 しかし、インターネットの場合、自分が調べたいことが必ずどこかにあると言うことはありません。「なんで俺の知りたいことを誰も書いてないんだ?これはビギナーの参入障壁だ!!」などと思うことも時にはあります。まあ、それほどまでに確認したことがあるわけであります。
 でもそれって大体は「基礎の基礎」、すでに運用中の人々にとっては「常識」であり、だからこそ記載していないのだと言うことに後日気づきます。
 だから自分があんなに苦労したことはすっかり忘れて、自分が同じ分野でページを作る際にはやっぱりそういう部分を思わず無意識に「省略」してしまうのであります。

 いや、このページを作成するに当たって、稼働させるのにとっても一生懸命調べても見つからなかった事柄がいくつもあったはずなんですが、今となってはそれをすっかり忘れているので、せっかくそういうことを書こうと思っていたのに「ごめんなさい!!」とお詫びの気持ちを書いてます。(笑)

■□■ 2016.03.01よりZELLOへ移行したため、EchoLinkは現在休止中です ■□■

1:設置前の情報収集
 携帯基地局と同じようなものですから、近所に基地局が既に存在していれば設置の意味がないばかりか、既設の局に邪魔になるばかりです。インターネットで調べてみると、うちの電波が届く範囲にはなさそうです。

 あとは「何が必要なのか」「どう設定すればいいのか」「変更申請の要否」などをネットで調べます。ですが、EchoLinkを始めるには時代が遅すぎたようです。近年の記事があまりありません。2007年前後はたくさんあるのですが。
 どうやら、時代に乗り遅れたことをしているような気になります。でも、当時は興味が無かったんだからしょうが無いです。
 へー、スマートホンからもEchoLinkが利用できるのですか? 面白そうですが私、そんな文明の利器はありません。(笑)

2:何が必要なのか
 インターネットに常時接続し24時間稼働するパソコンはすでにありますのでそれを利用します。これにEchoLinkプログラムをダウンロードしてセットアップします。
 無線機は24時間稼働できるようなRIGが無かったので新調。アンテナは「こんなこともあろうかと」上げておいた予備のアローラインを占有させます。(WIRES-Xの開設とともにGPに移行)

 問題はパソコンと無線機を接続するインターフェースです。
 すでにパソコンのサウンドカードはAPRSに占有されており、コネクタは空いていません。空いているポートはUSBのみ。さすがにUSB経由で無線機を接続する装置はデバイスドライバなんてのも絡んできますので自分で作るのは(私には)無理。

 なやんでいたところ、それ用の装置を制作・販売している方を発見しました。いやー、ネットって本当に便利ですね。
 販売されているのはOneChipDesignさん。 様々なパターンを想定していろいろな装置がありますが、私はUSBでの接続を行いたかったのでHAMSTIR DX (ハムスターDX)という装置を選択しました。これでめでたく問題解決。

3:どう設定すればいいのか
 「EchoLinkを利用できるのはアマチュア無線局の免許を受けたものに限る」というのがEchoLink運営側のポリシーのようです。従って、EchoLinkプログラムをダウンロードして設定を進めていくと、「免許状のコピーをとって、メールに添付して送れ。コールサインが解るようにしてな!」という意味のメッセージが表示されます。社団局の場合は当然、社団局の免許状をコピーして送付します。
 送付してから1時間もすると、プログラムが使えるようになりました。
 確か、ここらへんの処理が昔と今ではEcholinkプログラムの仕様が変更されており、メールを送るタイミングがネット上の情報と違っていました。なので詳しく記述しようと思ったのですが、メモをとって居なかったので忘れてしまいました。すみません。
 でも、私みたいに英語が苦手でもなんとなくニュアンスで進められたので大丈夫だと思います。

 
My Station
System Setup
わざわざスクリーンショットをとるほどの箇所でも無いですが。

Timing
System Setup
タイミングはネット上、諸説いろいろありましたので今のところこんな感じです。

Tx Ctrl
Sysop Setup
USBの仮想COMポートなのでこんな感じ。

Rx Ctrl
Sysop Setup
USBの仮想COMポートなのでこんな感じ。

Audio
System Setup
マイクがカメラのマイクになってますが実際はUSBサウンドデバイスが動作してます。


4:変更申請の要否
 いろいろ調べてみましたがEchoLinkの場合、「VoIP無線ノード運用の法的な位置づけ等について」に書かれているように、改めて変更申請をする必要はなさそうです。
 まあ、EchoLinkの場合、扱う信号が音声とDTMFなのでマイクの接続先が公衆網になっただけ、と考えれば確かにそうかもしれません。

5:運用開始
 それやこれやで運用を開始しました。
 一つだけ計算外だったことがあります。それはEchoLinkが作動しているときの無線機の発熱が半端ではないと言うことです。

 今回、初めてV/UHFモービルRIGの50Wタイプを購入しました。最初はフルパワーで運用していたのですがあっという間に触れないくらいに無線機が発熱します。もうね、壊れるかと思うくらいです。

 考えてみればEchoLinkのノード局というのは中継局です。どこかのノードに接続して、そのノードで交信が行われていたらそれを中継します。
 たとえばA局ノードとJA0YCW-Lが常時接続されていて、A局ノードを介してスマホとトランシーバの交信が行われていたとしましょう。するとJA0YCW-LはA局ノードと接続していますのでスマホの内容もトランシーバの内容も全て中継します。つまりA局ノードでの交信が行われている間はずっとJA0YCW-Lのトランシーバは連続送信されるのであります。

 これでは50Wでの運用など出来たものではありません。そこでパワーを落として強制空冷ファンを使用し、筐体を冷却させるようにしました。それでも夏場はきつい気がします。何かよい方法はないものかと思案中であります。
JA0YCW-L 諸元
 周波数 430.78MHz(TONE 88.5Hz)
 出 力 15W
 空中線 5/8*3段GP(15m高)
 種 別 ノード局(常時運用)
 回 線 フレッツ光ネクスト
 リモート接続で監視できる環境ですが、パソコン本体がハングアップしていては手も足も出ません。その場合には人力リモートでシャットダウンできるようにしております。

6:利用状況
 はっきり申し上げて過疎ってます。(笑)
 ですが面白いことに海外からのアクセスが結構あるんです。英語圏の方ならまだ何言っているか分かりますが、それ以外の言葉だったりすると完全に意味不明。
 あと、海外の方でもたどたどしい、あるいは流ちょうな日本語でアクセスしてこられる方も居るので面白いですね。

 さてこのEchoLinkですが、EchoLinkそのものがやりたかったわけではありません。以下に述べるVoIPへのアクセス経路の一つとして開設したのであります。
 というわけで、こちら、「Wires-X始めました」をご覧下さい。




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