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カメとわたし

JH0EYA (2007.12.11)
Update (2014.06.29)
     
 私がカメを飼い始めたのは、まだバブル景気が真っ最中の頃でした。
 まだ幼児だった子供と散歩中に、子供が歩道の雑草に隠れているカメを発見。仕方なく拾ってきたのが始まりです。
 以来約20年。我が家にカメは居着いております。育てたお礼に竜宮城に連れて行ってくれるのはいつの日か?

 拾ったときには既に成年状態。甲羅の長さも10センチ近くあったでしょうか。
 とりあえず、スズムシとかを育てるようなプラスチックの虫かごを買ってきて水を入れ、駐車場に転がっていた石で陸を作り、水道水を数センチ入れて、ひなたぼっこさせながら室内飼いを始めました。
 拾ったのは冬だったのですが、当時住んでいたのが千葉県ということもあり、特にヒーターとかも使わずに冬越しをしました。とはいえ、日光浴は良くしておりましたし、夜は屋内に入れてました。
 水が2〜3日で緑色になるのは驚きでしたねぇ。「水道水ってこんなもんなの?」と驚愕しながらほとんど毎日水替えをしておりました。しかし、設備が虫かごなだけに、作業は大変ではありませんでした。

 その後、特に飼い方を勉強するでもなく「ほとんど自己流」で、飼い続けております。
 自己流である上に拾ったカメのため、種類も怪しい有様。恐らく「クサガメであろう」ということは判りますが雌雄は未だに不明でございます(苦笑)

 さて、正統派の飼い方というものはいくらでも他の皆様のページに詳しく出ておりますので、ここではまず20年間の「失敗談」などを。



カメとわたし(失敗談)
 失敗1:カメと同居する無かれ肉食でもあるカメ
 栃尾に戻った頃、実家にはすでに金魚が60センチ水槽で飼われておりました。
 こいつらに同居させてもらおうと思い、手製の陸を板きれで作成してカメを同居させました。
 金魚とカメが仲良くカメの餌をつつく様は微笑ましい姿でございましたが、そのうち、金魚が1匹2匹と跡形もなく水槽から消えていきます。猫が捕れるはずもない環境ですので謎だったのですが、やがて、カメが金魚をパクついている現場を発見!

 対策として、水槽に金網を入れてみたのですが、ヤワな作りだったのでカメが一晩で破壊。結局、金魚は全部カメの餌となったのでありました。

 失敗2:カメに美しさを求める無かれカメには手足がある
 病院のロビーで、水草に覆われた緑の水槽をきれいに泳ぐ魚たち(ウットリ・・・)
 そんなのを見てしまったが為に、車で小一時間かかる大規模ホームセンターまで行って水草を購入。
 大量の砂利と砂も購入してカメの水槽に入れ、水草を植えました。やがてはきれいな緑の水槽が・・・・

 ところがぎっちょん。カメには手足があるのです。
 砂や石を入れてあげたら、喜んで「かき回し」てくれました。まるで地表を破壊するガメラです。
 水草はもう粉々にみじん切り。跡形もありませんし、砂利も水槽の下から「大き石」→「小さい石」と入れたのに、ぐちゃぐちゃ!

 しかもそれを放っておいたら、カメの排泄物や餌の食べ残しが砂利の間にたまり、水槽は汚れるばかり。
 カメの水槽には何もないシンプルなのがよいようです。

 失敗3:カメに知能を求める無かれやけどって何?
 千葉の冬は暖房なしでしたが、栃尾の冬はさすがに寒かろう・・・。と思い、サーモスタット付きの水槽用ヒータを買ってきました。これで冬眠という面倒なことは気にせずにすみます。
 設定を28度くらいにして水槽の温度計を監視していると、温度計では27度近辺で落ち着いております。
 おかげで寒い冬の栃尾でも餌を食べ、冬眠しないカメでしたが、冬の夜はやはり「より温かい所」に行きたい模様。

 ある寒い日の朝、ヒーターの真上で暖を取っているカメを発見。金をけちって、ヒーターの保護カバーを購入しておりませんでしたので、カメは直接ヒーターにふれておりました。

 ああ、低温やけどでございます。左手の先をやけどしてしまい、爪が生えなくなりました。
 カメさんごめん。速攻でカバーを買ってきたけど手遅れでしたね。

 失敗4:カメに美しさを求める無かれ(2)草はオモチャ
 水草がダメならば、せめて浮き草でも・・・と思い、ある初夏に「ホテイアオイ」を購入。
 浮き草の下を優雅に泳ぐカメを想像してまたもやウットリしたのでありますが・・・・。

 カメにとってはこれが格好のストレス発散道具になったらしく、カメは食べるわけでもないのに「ホテイアオイ」をかみ砕く攻撃!これでホテイアオイの半分が滅亡。

 加えて、当時は知らなかったのですが、水草の最適温度はカメの最適温度より2〜3度低いらしい。
 高温の水の中ではホテイアオイも快適ではないらしく、根っこが育たずに滅亡!

 失敗5:カメに優雅さを求める無かれジタバタするのが人生だ
 カメはかなりの力持ちであり、それが飼い主の役に立つことは決してない。
 日向ぼっこ用の陸を作り、トンネルを造り、餌場を作り、エアレーション用の設備を配置して水を入れそしてカメを入れておく。そして一晩たつと・・・・

 陸はマントル対流によって移動して水没し、トンネルは餌場に陥没。エアレーション設備はあらぬ方向に横倒し・・・・。
 カメの設備は、中越地震にも耐えられるよう、よほど堅固に作らないとあっという間に破壊されます。

 失敗6:カメに栄養管理を任せる無かれチクワが大好きやねん
 夏場は旺盛な食欲も、9月くらいからだんだんと食が細り、いくら暖房していても冬になるとあんまり食べません。
 食が細いのでついつい心配して、一杯食べてもらおうと配合飼料の「カメのえさ」ではなくて、いろいろなものを与えてしまいます。煮干し・干しエビ・ちくわ・鶏の胸肉・生エビ・マグロの刺身・鯛の刺身・・・

 で、こういうものばかりをあげていたら、栄養満点の「カメのえさ」を食べなくなってしまいました。
 仕方なく、”ちくわをメインに時々お刺身”という生活を4〜5年続けさせました。病気にはなりませんでしたがなんとなく成長が止まった気がいたします。

 偏食は良くありませんので、数日間の絶食後、配合飼料の「カメのえさ」に戻しました。




[水槽1]  [水槽2]
1996年8月〜2007年11月までの飼い方
 取り立てて紹介するほどの設備はございません。60センチ水槽の1/4位水を入れ、レンガやその他あり合わせで陸地を作ります。陸地は台所用品のマナイタやバットの金網も使っております。
 あと、時々何にでもかみつくことがありますので、かみつき甲斐があるようにと、流木を少々入れてあります。
 つい最近までずーっとエアレーションを使っていたのですが、あまり水が巡回しないみたいな気がして、試しに現在は超小型の水中ポンプの入ったフィルターを使っています。水面上の水は流れていますが、水底は流れているかどうか不明。

 保護カバー付きのヒーターは10年以上使い続けておりますが、とりあえず無事稼働しております。
 一番最近買ったのは水温計。今まで水温計無しでやってきましたが、やはり無いよりはあった方が安心かと。

 カメはよく日向ぼっこが話題になります。日光に当ててやらないと元気に育たないとか、室内飼いの場合は紫外線灯(UVB)が必須だとか・・・・。
 私の場合は水槽で飼い始めてから20年。ずーっと熱帯魚用の蛍光灯(2灯)で育てて参りました。日光浴は年に数回位でしょうか? 専門家からすると「トンデモネー!」という環境なのでしょうけど、それでも甲羅が柔らかくなるとか、皮膚病になるとかという病気もなく、今のところ元気に餌を食べております。

 水替えは一週間か二週間に一回。餌は夏場は毎日、冬は二日に一回位ですが、私が出張に出かけると誰も給餌しないので、一週間絶食ということもあります。
 「カメのえさ」を水上にばらまくと、食べ残しが多数発生して水がすぐ汚れます。これが目下の悩みどころです。まあ、水替えを頻繁にすればよいのでしょうけど、それも面倒くさいし。というわけで、簡単な方法を思案中です。

2007年12月以降の飼い方
 水替えの回数を少なくするには、水の浄化が出来る環境を造ればよいわけです。
[水槽3]  というわけで、サイトをいろいろと巡った結果、素浪人☆さんのページ「Mr.Kameのページ」にある「その2・カメ水槽用外掛けオーバーフロー濾過装置」を参考に自分で造ってみることにしました。

 幸い、カメの水槽とは別に、母親が使わなくなった金魚用の水槽セット一式が納戸に眠っておりますので、これを活用することにします。あとは既存の設備と水道用の塩ビパイプで材料がそろいました。さて、試作して試運転です。
 カメ水槽への給水は、水中ポンプに直結した15ミリ管、排水用のサイホンも同じ大きさで造ったのですが、これだと排水能力が追いつかず失敗。20ミリも25ミリでもダメで、30ミリの管でようやく排水が間に合いました。

 45センチ水槽は生物&物理濾過専用水槽です。ですが、水と砂利だけで何も無しというのは寂しくてしょうがありません。そこで、水草を少々購入してきて入れました。すると今度はライティングが必要になりますが、すでに水槽上部はフィルター装置で埋まっています。
 仕方ないので、横から人工照明を当てていますが、果たしてこれで育つのやら・・・。フィルターの一つは60センチ水槽への揚水ポンプの取り付け台としてしか使っておりませんので、フィルターを置く濾過槽部分が空いています。
 買ってきたものを壊すのは好きでないのですが、とりあえず、この濾過槽部分に照明器具を取り付けてみました
 下がその完成写真です。

[水槽4]

2014年04月以降の飼い方
 亀一匹のために水槽を二つもメンテナンスするのがイヤになり、またもやネットで飼い方を検討しはじめたのは3月のことでありました。

  というわけで、サイトをいろいろと巡った結果、ウエット&ドライ方式濾過なる方式があると知りました。 上部の透明なパーツ部分でウェット濾過を行い、下部の黒いところでドライ濾過を行うわけであります。 この方式がもっとも手軽で、しかも効率良いのは判っているのでありますが、カメの水槽で行うには問題があります。それは
      ●カメの水槽は満水状態では無い
      ●汚れが半端ではない
 ということで躊躇していたのです。
 カメの水槽は亀が溺れないよう、また陸を作るために満水状態では無く、水槽の1/3〜1/2くらいしか水が入っていないのが普通だと思います。この状態では上部フィルター用のポンプを取り付けて水を循環させることはできません。
 また、カメ水槽の水は毎週洗ってあげても週末には田植え前の田んぼのように泥だらけのような汚れた状態になります。これがドライフィルタに溜まるとバクテリアどころか悪臭の原因になります。

 満水じゃ無い水を組み上げるには水中ポンプが必要です。ググってみるとエーハイムに水中ポンプが売られていることが判りました。なんでもあるんですね。これなら2mの高さまで水をくみ上げるとのことなので大丈夫でしょう。
 汚れ対策に関しては、ウェットフィルタがどうやら「段重ね」できるようなので、3段重ねに挑戦することにいたしました。これならフィルターで物理濾過してくれるでしょう。
 あとはポンプと吐き出し口の間を接続するホースを買い、フィルタからの出口もそのままではうるさくなるはずなのでホースをつないで水が落下するようにします。こうしてできたのが下記の水槽構築物です。



 水槽の汚れは劇的に無くなりました。素晴らしい効果だと満足しております。
 ただし、夏場の旺盛な食欲に対応するために沢山の餌をあげると当然排泄物も大量になります。この様な場合、一週間を待たずしてウェットフィルタが目詰まりを起こすこともあります。
 そういうときはさっさとフィルタを交換してあげます。
 ウェットフィルタは近所のホームセンターで6枚186円。消耗品だと思って、気前よく交換しております。

カメは利口か
 私が水槽の前に現れると、カメは突然暴れ出して「餌をクレー!」と自己主張します。他の人間が居ても無反応です。と、これだけを見ると人間を個体識別できる知能はあるようです。
 しかし、それじゃぁということで餌を与えても「餌をクレー!」と暴れ続け、給餌したのに気付かなかったりしますので、あまり利口とは言えないような気がいたします。
 また、お腹がすいたとき以外は飼い主に対してコビを売らないので、この点は猫以上の冷淡さがあるのではないかと。

 まぁとにかく、毎日世話をしないと死んでしまうような生き物ではないので、私みたいな無精な人間でも飼うことができます。「亀は万年」とまではいかなくても、結構長生きする動物のようです。私とカメとどっちが長生きできるのでしょうね?(^_^ゝ

 カメというのは生き続ける限り成長するのだとか?やがては空を飛んで口から火を吐くガメラのように・・・あ、でもそれじゃぁ育てたお礼に竜宮城に連れて行ってもらえませんねぇ。


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