JavaScriptを有効にするとメニュー表示されます
  

上部フィルタで照明器具を作る

JH0EYA (2008.01.15)
Update (2008.01.15)
     
[明かり]

 カメの水替えを怠けようと別水槽で浄化槽を作ったら、こんどはそこにアクアリウムとまでは行かなくても水草を植えたくなりました。そうなると必要なのが「照明」です。新潟県の冬に日光は期待できませんので、植物を育てるには人工照明はどうしても必要です。
 しかし、水槽の上部には上部フィルターが既に二個鎮座しており、照明器具を設置する余裕はございません。そこで、照明器具付き循環ポンプ。というワケワカメな装置を自分で作ってみることにしました。



1:構想を練る
 これがカメの水を浄化させるための45cm水槽です。カメはこの後ろの60cm水槽に住んでおります。水はサイホン型のパイプと循環ポンプで両水槽を往来しております。[濾過槽]
 この45cm水槽には動物は今のところ住んでおりません。意図的に飼っているのは植物のみ。ひょっとするとバクテリアとかの微生物も住んでいてくれるはずですがどうでしょう?

 水槽の上部に乗っているフィルターは、この水槽の水を濾過するためのフィルターです。写真にはありませんが、もう一個その奥に、この水槽の水をくみ上げるためのポンプ取り付け装置として、同じタイプの上部フィルター装置が設置されています。
 そちらの上部フィルター装置は、ポンプを取り付けるためだけに設置されておりますので、フィルターの部分は使われておりません。そのため、その部分を照明装置として使えばいいわけですが、そのためには「」を開ける必要があります。

 せっかくお金を払って購入した上部フィルターを台無しにするのはなんとももったいないです。他の方法はないかと考えました。例えば、照明器具に循環用ポンプのマウントを作るとか・・・・
 要するに「照明器具付き循環ポンプ」を作るか「循環ポンプ付き照明器具」を作るか悩んだのですが、一ヶ月にわたる脳内思考実験の結果、「照明器具付き循環ポンプ」の方が簡単な気がして製作を決意。こういう事は勢いが肝心ですので、翌日に製作を行いました。

2:穴を開ける
 決心が付いたので上部フィルターのフィルター設置部分に穴を開けます。[濾過槽]
 ドリルで穴を開け、糸鋸でバリバリと切っていきます。一回決心してしまえばこちらのものです。

 構造上、切ってはいけないところも有りましたので、その辺に気を付けて出来るだけ大きな穴を開けました。
 小学校の頃、図画工作は苦手でしたので、こういう切断作業で「まっすぐに切る」というのは私には無理です。そのためだいぶ変形した穴が空きましたが、幸いなことにこの穴の形状を見るのは水中の生物のみです。勝手に笑わせておきましょう。

3:アルミ板の切り出し
 照明取付用のアルミ板を切り出します。[アルミ板]
 放熱やら強度やらを考えて、厚めの(2mm厚)アルミ板を買ってきました。それをノコギリで寸法通りに切ります。アルミ板とはいえ、2mm厚ともなると結構骨が折れます。それに上記にも書いたとおり、私はまっすぐに切るのは苦手です。しかし、ココで寸法通りに切らないと照明器具完成の野望は達成できません。多少の曲線にはなりましたが、なんとか(俺様規格の)誤差の範囲内で切ることが出来ました。

 写真の中央下にあるのが加工前の板。その左上にあるのが加工後の板です。失敗を考えて二枚買ってきた次第(苦笑)。
 でも何とか予備は予備のままですみました。切り取った板の残り部分で、ソケット取付用の板も二枚切り出します。

 それにしてもすごい作業環境の写真になりました。切りくずが飛び散らないようにと新聞紙を敷いて作業を始めたのに、切りくずは全然違うところに落ちていますね。ニョーボが外出中の作業だったのは幸いでした。(爆)

 なお、写真のあちこちに見える、「赤いニワトリ(風見鶏)」のマークは、新潟県では超有名な某ホームセンターのマーク。本当にいつもお世話になっております。おかげで休日にはいつも散財させてもらってます(苦笑)。

4:電球ソケットの取り付け
[電球1] [電球2]

 一番苦手な「切り出し」作業が終わりましたので、あとはネジ穴を開けて部品を取り付けるだけです。板の取り付けも安易にL字型金具で取り付けます。

 電球ソケットはE26型を希望していたのですが、それほどのスペースがどうやらとれそうもないので仕方なくE17型にしました。フィルターから上部が突き出ても良いのであればE26でも大丈夫なのですが、そうすると工作が面倒になるのであきらめます。(笑)

 この作業の際、生まれて初めてホットボンドというのを使ってみました。電球ソケット内部の配線固定と防錆処理をかねてともくろんだのですが、取扱説明書には「防水効果を目的としないでください」と書かれています。いや、防錆処理を目的としています。

 ちなみに制作中の物体を膝の上に抱え、右手にグルーガンを持った状態でホットボンドを左手親指にたっぷりとかけてしまいました。火傷をしたときには我慢してはいけないと言われておりますが、身動きとれないので我慢するしか有りませんでした。はい、しっかりと親指を火傷してしまいました。
 ところで、ホットボンドは金属でもOKのハズですが、購入したアルミ板とは相性が悪いようでした。アルミ表面に何か処理されていたのかもしれません。

5:完成・・・・じゃなかった
 
[電球3

 完成したので電気を入れてみると、ランプが片方しか付きません。(ええ!)
 点灯しない方のランプをさわってみると、回さないでもポロリ!とランプがとれました。あらま!

 お恥ずかしいことにランプを取り付ける際に力を入れすぎて、ソケットのネジをねじ切った様であります。ランプの下に見えるのがソケットの壊れた部品。ああ、ココまで来て作り直しです。
 部品を買い直してホットボンドを溶かして部品を取り外し、再度半田付けからやり直し・・・・
 ついでにココまで来て、ソケットの最大容量が「10ワットまで」と書かれているのを発見!買ってきたランプは12W。ああ、ランプも買わないといけません(っていうか、行き当たりばったりで買い物するからこうなる)

 60ワット電球相当の明るさを二個。ともくろんでいたのですが、ソケットの制限により、40ワット電球相当の明るさが二個。ということになりました。まぁそれでも無いよりは良いでしょう。消費電力は8W×2。蛍光灯ランプは高いけど省エネです。

6:やっと完成!!
 
[照明1] [照明2]

 これが完成図です。フィルタの中に「落としぶた方式」ですっぽりと収まるようにしたかったのであります。上部のアルミ板は、放熱版と反射板を兼用のつもりです。ソケットのネジ部分に結露対策を全くやっていないのが心配ですが、とりあえず様子見であります。
 下の写真は本体に取り付けた状態。水槽の上部もすっきりと収まって満足です。え?配線がキタナイ? ま、それは次回の創作意欲に任せましょう(笑)。

[完成]


 私の悪い癖は、何か作ろうと思ったら、図面も何も引かずにイキナリ店に行き、そこで部品を眺めながら構想を練ると言うことでしょうか。まあ、入手できる部品の範囲内で完成させようと言うわけですが、このせいで予備の部品を買ってしまったり、トンでもなく大がかりになってしまったりします。
 今回の製作も、上部フィルターの流用ではなく、「0から作る」という道を選べば、もっと良いものが出来たような気も?




カメとわたしへトップページへ

←連絡先はこちら
【特定電子メール法に基づく表示】広告メール、迷惑メールの送信はお断りします