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モールス信号ウンチク(和文)

JH0EYA (2007.02.04)

 アルファベッドのモールス符号を「欧文」というのに対して、カタカナのモールス信号を「和文」モールス信号といいます。「島」を「SHIMA」と送るより「シマ」の方が文字数が少なくてすみますから、日本語を通信するには便利です。
ただし、アルファベッドはA〜Zまでの26文字なのに対してカタカナは48文字。これに濁点や半濁点が加わり更に長音(ー)とかありますから覚えるのが大変です。(ところで”ヰ”とか”ヱ”というカタカナをご存じでしょうか?こういうのにもモールス符号がついてます)

 欧文のモールス信号を考案する際、モールスさんはいろいろ工夫したようですが和文の場合は欧文のABCをイロハに置き換えていっただけのようでして文字の使用頻度などは考慮されていません。

 余談ですが和文モールス信号はすべてカタカナで扱います。 ですから、受信した人は自分の頭で漢字変換して正しい文章にしなければなりません。
 ですから、こういう電文が発せられると受信者は悩んでしまいます。

カネオクレタノム(金送れ頼む)(金をくれた、飲む)
キシヤノキシヤガキシヤデキシヤ(貴社の記者が汽車で帰社)
キシヤノキシヤハキシヤデキシヤデキシヤ(貴社の記者は汽車で帰社出来しや)
スモモモモモモモモモモモモニモイロイロアル(李も桃、桃も桃、桃にも色々有る)
ハハハハハハハハノハハハハハハハトワラウ(母はハハハ、母の母はハハハハと笑う)
ハナノノノノハナハナノナナアニナズナナノハナナモナイノバナ(花野の野の花花の名なあに なずな菜の花名もない野花)
 今ならパソコンの漢字変換機能のテストに使えそうです。(^_^ゝ


和文モールス符号


ア −−・−−
イ ・−
ウ ・・−
エ −・−−−
オ ・−・・・

カ ・−・・
キ −・−・・
ク ・・・−
ケ −・−−
コ −−−−

サ −・−・−
シ −−・−・
ス −−−・−
セ ・−−−・
ソ −−−・

タ −・
チ ・・−・
ツ ・−−・
テ ・−・−−
ト ・・−・・

ナ ・−・
ニ −・−・
ヌ ・・・・
ネ −−・−
ノ ・・−−

ハ −・・・
ヒ −−・・−
フ −−・・
ヘ ・
ホ −・・

マ −・・−
ミ ・・−・−
ム −
メ −・・・−
モ −・・−・

ヤ ・−−
ユ −・・−−
ヨ −−

ラ ・・・
リ −−・
ル −・−−・
レ −−−
ロ ・−・−

ワ −・−
ヲ ・−−−

ン・−・−・



1 ・−−−−
2 ・・−−−
3 ・・・−−
4 ・・・・−
5 ・・・・・
6 −・・・・
7 −−・・・
8 −−−・・
9 −−−−・
0 −−−−−
濁点 ・・
半濁点 ・・−−・
= −・・・−
/ −・・−・
・ ・−・−・−
( −・−−・−
) ・−・・−・
, −−・・−−
− −・・・・−
: −−−・・・

 表を見ておわかりの通り、欧文と同じ符号が使われている文字がたくさんあります。そこで和文を送る場合は「これから和文を送りますよー」という符号(−・・−−−)を送信した後に和文を送り、送信が終わったら「和文の終わりですよー」(・・・−・)という符号を慣例として送信します。

 なお、モールス信号の点”・”と線”−”の関係は、下記のようになっております。ケータイの着メロで名前をモールスにするなんてのは如何でしょうか?(分かる人には受けるかも)


 とはいえ、最近の携帯電話は単独では作曲する機能が無いようですので、上記の知識だけではモールス信号の着メロを作るわけには参りません。ではどうするか?
 N505iSやP902iでは 、下記の方法で登録しました。(DoCoMoの場合です。他は知りません悪しからず)

 1:cw2wavというソフトを用意します。
 2:このソフトでテキスト文章をモールス信号のWAVファイルに自動変換します。モールス信号の知識は不要です。
 3:WAV2MLDというソフトを入手します。
 4:このソフトでWAVファイルを、MLDファイルに変換します。
 5:MLDファイルを添付ファイルにして、パソコンから自分の携帯にメール送信します。
    このとき、宛先は@docomo.ne.jpではなくて、@nem.jpとします。
 6:あとは携帯で受信して登録すれば、お好みのモールス着メロのできあがりです。
 【ご注意】最近は上記5〜6の手順がダメみたいですね。そういうときは手近なサイトにMLDファイルをアップロードし、
      携帯電話のI-modeで接続してダウンロードすると、手軽にセッティングできます。


 ところで、「国内電信級陸上特殊無線技士」ってご存知でしょうか?CW(無線電信)の和文に特化した無線従事者の資格です。この前受験して参りましたので、これから受験する人の参考になればと思い、こちらのページでご紹介させていただきます。


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