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FT-817で移動運用

JH0EYA (2008/02/25)

【小ネタですが・・・】
■ どこでも無線機
■ パソコンでFT-60のメモリ管理をする
■ FT-60のソフトケースを買う

[ft817-1] [ft817-3]

 2004年に訳あってFT-817を預かりました。せっかく預かっている訳なので使わない手はないと思い変更申請後、フィールドでの移動運用を画策したのであります。
 しかし、車での移動運用はすでにFT-897Mがありますので不要です。となると徒歩で歩き回るしか使い道はありません。
 おお、大自然の元で歩き回っての無線活動。。。なんて健康的な趣味なんでしょう!! きっとこれを続ければ一年後にはスリムなJH0EYAが・・・(?)



1:徒歩での移動運用
[FT-897M] ワイシャツの胸ポケットに入るハンディトランシーバ(ようするにVX-2の事ですが)が存在する現在において、徒歩でのFT-817移動運用はどうあるべきか?
 私の描いたイメージはまさに右図の通り、自衛隊のおねぇさん!

 このイメージを目指してがんばってみることにいたしました。とはいえ、HF帯のアンテナを背負うのは体力的にちょっと非現実的な気がします。
 そこで50MHz〜430MHzまで使用でき、しかも中波も感度がよいというRHA627ホイップアンテナを本体に取り付け、バックパックに入れて背負ってみました。が、ここで重大な問題に気が付きました。背負ったままでは操作ができないのであります。(そりゃまあ、通信周波数が固定されていれば運用は大丈夫であります。自衛隊のおねぃさんは、そういう使い方をされているのでしょう)
 当たり前のことに今更ながら驚いた私であります。こりゃやはり、移動中はスキャンでもかけて業務無線でも楽しんで、目的地に着いてから運用するのが良さそうです。
 移動中は聞くだけ、目的地に着いてから運用する。 これをベースに設備を検討いたしましたのが、以下の内容であります。



2:アンテナ
[hfv5]  歩くことを考えるとアンテナはできるだけコンパクトにしたいところです。でも、全然飛んでくれないようでは何をしに行ったか判りません。ソコソコ自己満足できる設備が必要です。

 見晴らしが良ければV/UHFはアンテナが悪くてもそれなりに飛んでくれます。今までの経験からロケーションさえ良ければ80〜100kmならハンディ機の付属アンテナで大丈夫なことは分かっていますから、144MHzと430MHzはとりあえず前述のホイップですませます。一応、クリップで留められる金具が付いた同軸ケーブルを用意し、本体以外の離れたところにも設置できるようにします。

 6m以下のバンドは左の写真のようなマルチバンドアンテナも含め、流行のブロードバンドアンテナとかいろいろと試してみましたが、徒歩で移動するとなると、やはりワイヤーで作ったダイポールが一番良いようです。各バンド毎に調整した長さのモノバンドDPをいくつか持って出かけていき、お好みの周波数のを展開するだけですみます。
 ワイヤーで作成することにより、持ち運び時には丸めてバックパックの中に入りますから、取り回しも非常に楽です。

 ワイヤーアンテナですので、アンテナチューナーも持参することにしております。こちらはコメットのCAT-10というチューナーです。SWRやパワーメータは付いておりませんが、インジケータ付きですので同調はとれますし、FT-817にも簡易ながらSWRメータ機能がありますのでメータの有無は気になりません。むしろ、コンパクトであることがメリットになります。



3:アンテナ支柱
 最初の頃は、FT897Mでボツにしたアルミ製のアンテナポールを持ち運んでおりましたが、とにかく邪魔!
 結局、移動場所には立木やその他の構築物がたいていはありますので、そういうのを利用する事によりポールは持ち運ばなくなりました。あとはロープをアンテナエレメントと共にバックパックに入れておくだけです。



4:電源
 FT-817はハンディ機です。内蔵する電源は単三電池8本。 コンパクトさを追求したが為でしょうが、このスペックにこの電源ではどうにも力不足を感じます。幸い本体は900gと軽量ですから、私の背負えるパワーにはまだ若干の余裕がございます。そこで外部電源の調達となります。
 候補に挙がったのは「鉛シールドバッテリ」「ニッケル水素電池」「単一乾電池」であります。え?リチウム電池? 高額品ですから最初からムシムシ。

 結局、最初のコストが一番安く付く「単一乾電池」を選択致しました。田舎では電池ケースの入手が難しいので、秋葉原ラジオデパートの三階で単一電池ケースをGET!6本入るケースを二つ購入し、単一乾電池9本直列接続で運用することにいたしました。これなら日帰り運用は大丈夫でありましょう。



5:2005年9月の追加改善策
[BATT]  上記バッテリでしばらく運用してみた結果、乾電池運用は電池の劣化が激しく、経済的によくありません。それに、鉛シールドバッテリも最近はそんなに高価ではないようです。そこで、このたびあこがれだった密閉型鉛蓄電池を購入しました。田舎では秋月電子から通販で購入するのが最も便利で安価と思います。ついでに充電キットも購入しました。
 私が買ったバッテリは12V7.2Ahの大きさです。この大きさに決めたのは特に深い理由はありません。「こんなモンかなぁ?」程度の理由です。

 ナショナルネオハイトップの単一は一個あたり105g、予備電池も含めてこれを18本担いで約1.9kgとなります。今回の鉛バッテリ重量は2.7kg、約1キロほどの重量増加ですが、体感重量に変化はないような気がいたします。しかし、充電して再利用できるという面で、環境に優しく、しかもコストパフォーマンスに優れております。



6:その後の追加改善策
 Eスポねらいの日帰り運用は、最終的には2.2Ahのシールド鉛バッテリに落ち着いています。こちらも秋月電子から買いました。
 ◆定格容量:12V 2.2Ah
 ◆サイズ:約178x34x60mm
 ◆重量:約950g
 とても軽くてしかも小さくなったので喜んでいたのですが、考えてみると最新のNi-MHって、2.7Ahとかありますよね?今度はそちらとの比較もしないといけないかなぁ?と、思ったりしています。


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